「言葉」と「花」に宿るコーチングの本質〜自分と向き合う静かな時間〜

マインドセット/Mindset

2024年11月末、ようやくカナダでの永住権申請手続きをすべて終えることができました。(一文で書くとあっさりしていますが、実際はかなりのストレスがありました。笑)

引き続きバンクーバーでは、フローリストとして働きながら、ライターやインタビュアーとしても記事を執筆する日々を送っています。

慌ただしい中でも少しずつ生活が整いはじめたことで、自分自身と向き合う時間が生まれました。

フローラルアレンジメントと記事を書くこと——これらの共通点を見つめながら、「私は本当は何をしたいのだろう」と、12月から年始にかけて自問自答を重ねて、答えを見出しました。

(この時期の思考について詳しく書いたコラムはこちら→ https://www.ikigai123.com/post/flower-ikigai

「花」と「言葉」——媒体は違えど、根底にあるのは「誰かの心にそっと寄り添い、幸せのきっかけを届けたい」という想いです。目の前にある花が美しいという事実、インタビュアー、ライターとして事実を取材し、記事として世の中に発信すること。

世の中ではさまざまな出来事が起こっているけれど、その現実のなかにも美しさがある——そう信じる力を、人に与える仕事だと感じています。どんなに小さな出来事や瞬間でも、丁寧にすくい上げて伝えることで、誰かの心に希望や温かさを灯すことができると信じています。

そんな私の活動の根っこを辿っていった先に、「コーチング」という言葉が浮かびました。そして今年1月から本格的に東洋思想にもとづいたコーチングを学んでいます。

その中で、自分がふと気付いた「花」「言葉」「コーチング」の接点について、ご紹介していきたいと思います。

花を家に飾るという“行為”が心に灯すもの

花を一輪飾るだけで、心がすっと静まるときがあります。
慌ただしい日々のなかで、ふと足を止めて、花を手に取る。
それは、誰かのためではなく、自分の感性にそっと耳を澄ませるための小さな時間です。

花を選ぶとき、私たちは無意識のうちに自分に問いかけています。
「今日はどんな気分?」「この空間には、どんな色が似合うかな?」
明確な答えはなくてもかまいません。ただ感じて、向き合う。
そのプロセスの中には、自己との対話——つまり“コーチング”のエッセンスがやさしく潜んでいるのです。

花がもたらす癒しと気づき

花には、見る人の気持ちを和らげたり、前向きな気分に変えたりする力があります。
香りや色、形。そのどれもが、言葉を持たないメッセージとなって、私たちの心に働きかけてくれます。

例えば、落ち込んでいるときに淡いピンクの花を見ると、気持ちが少しだけ柔らかくなる。
元気を出したい朝には、ビタミンカラーの花が背中をそっと押してくれる。
こうした変化は、花が感情に寄り添い、自分の内面と向き合うきっかけをつくってくれている証でもあります。

花を飾ることは、空間を整えるだけでなく、自分自身の“今”を受け止める時間でもあるのです。

花を飾るという“問いかけ”

花を飾るとき、「どの花を選ぼう?」と考えます。
けれど、その問いは、実は自分自身に向けた問いでもあります。
「今、どんな色に惹かれる?」「心が求めているのは、どんな空気感だろう?」
そんな風に、自分の感覚に素直になることで、自分の奥にある感情や欲求に気づくことができます。

コーチングとは、問いを通じて内なる声に気づいていくプロセスです。
そして花を選ぶ行為もまた、自分への問いかけから始まり、そっと心を整えていく時間なのです。

言葉を選ぶように、花を活ける

フローリストとして花と向き合うなかで、私は「花を活けること」と「言葉をかけること」の間に共通点を感じてきました。
花束をつくるとき、相手の表情や好みを想像しながら、一輪一輪に意味を込めて組み合わせていきます。
主張しすぎず、でも埋もれないように。全体の調和を大切にする。
そのプロセスは、コーチングで言葉を選ぶときの姿勢とよく似ています。

言葉もまた、人の心に花のような影響を与えます。
優しく寄り添う言葉は心をあたため、強く背中を押す言葉は勇気をもたらします。
だからこそ、花を扱うように、言葉も大切に丁寧に選びたいと思うのです。

コーチングは “整える” 時間

花を美しく保つには、茎を切り、水を替え、余分な葉を整える手間が欠かせません。
この“整える”という行為は、花の命を長く保つための愛情のこもった準備です。

コーチングもまた、自分の内側を整える時間です。
何かを変える前に、まずは今ある感情に目を向けて、言葉にしてみる。
その過程のなかで、自分が本当に望んでいることや、大切にしたいことに少しずつ気づいていきます。

整えるとは、無理に何かを変えることではなく、今あるものに光をあて、必要なスペースをつくること。
それはまさに、花を扱うときのやさしい手つきと通じるものがあります。

暮らしの中のコーチング

コーチングは、特別な場所で受けるものだけではありません。
暮らしのなかの何気ない瞬間——たとえば、花を選び、飾る時間にも、
すでに私たちは小さなセルフコーチングを実践しているのです。

「今日はどんな色が心地よい?」「この空間にどんな気分を添えたい?」
そんな問いかけが、日々の気づきにつながります。
言葉をかけるように花を選び、花を活けるように言葉を届ける。
そうした丁寧な営みが、私たちの心にゆるやかな変化をもたらしてくれます。

The Mon Way Coachの「コーチング×花」を組み合わせたセッション

花も、人も、無理に咲かせることはできません。
ただ、必要な水と光を与えながら、そっと見守ること。
その姿勢こそが、コーチングの本質なのだと思います。

花と向き合う時間をもっと深めてみたいと感じたら、是非、私のフローラルコーチングセッションをご覧ください。
花を通じて、あなた自身の内側にある声に気づき、心の庭を整えるお手伝いをいたします。

「コーチングでの対話が、花になる」
忙しさの中で立ち止まり、自分と向き合いたい方。 感性や美意識を大切にしながら、自分の道を見つけたい方へ。

言葉と花が織りなす“内なる対話”を、あなたの日常に。
対話を通してあなたの“今”を見つめ、 そのときの感情やテーマに合ったお花をお選びし、 あなただけの“花カルテ”としてお届けします。 花言葉や色の意味だけでなく、 東洋思想に基づいた心の動きも大切にしながら、 あなたが本来の感性に立ち返るお手伝いをします。 セッション後には、花カルテをもとに作られた小さなブーケが、日本橋の素敵なフローリスト「HOUSE of TERPSICHORE」から届きます。 
花を飾ることで、呼吸が深まり、心が整い、感情の波に気づけるようになる——そんな小さな変化が、人生の流れをやさしく変えていきます。(シーズンや市場の状況によって仕入れができないお花もございますので、ご了承ください)

詳細はこちらからご覧いただけます。

フローラルセッション以外にも、コーチングセッションのみのメニューもございます。

https://xcox7the-mon-way-coach.hp.peraichi.com

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